6月14日の天王森泉公園は、梅雨らしいどんよりとした曇り空。雨こそ降らなかったものの、朝から気温は22度を超え、湿気をたっぷり含んだ蒸し暑い一日となりました。
そんな空模様にも負けず、この日も天王森泉公園のそば打ち処は元気に開店です。
今回ご参加いただいたのは、二組のご夫婦を含む10名のお客様。午前9時の開店とともに、期待と少しの緊張を胸に会場へ集まってくださいました。
皆さんをお迎えしたのは、経験豊富な5名のボランティアスタッフ。参加者を5名ずつの二班に分け、一人ひとりに寄り添う1対1のサポート体制で体験を進めました。
まるで居酒屋のカウンター席で板前が技を伝えるように、
「水回しはこんな感じですよ」
「もう少し優しくこねてみましょう」
「そうそう、その調子です!」
と、会場のあちらこちらで温かな声が飛び交います。
最初は少し緊張気味だった皆さんも、粉と水が混ざり、生地がまとまり始めるころには自然と笑顔に。そば打ちには不思議な力があります。
特に苦戦するのは、やはり“のし”の工程です。
丸かった生地を薄く大きく広げる作業は、思っている以上に難しく、
「なかなか四角にならないねぇ」
「これは職人技ですね!」
と、笑い声があちこちから聞こえてきました。
そしていよいよ最後の“切り”の工程。
包丁を慎重に動かしながら、
「少し太くなったかな」
「細く切るのは難しいですね」
と一喜一憂。
まるで居酒屋で自慢の一品を仕上げる料理人のような真剣な表情が印象的でした。
完成したそばを前にすると、皆さんの顔には達成感あふれる笑顔が広がります。
「初めてだったけれど楽しかった!」
「思った以上に奥が深いですね」
「また家でも挑戦してみたいです」
そんな嬉しい感想もたくさんいただきました。
そして今回打ち上げたそばは、その場で食べるのではなく、ご自宅へお持ち帰りいただきました。
一鉢からできあがるそばは約5~6人前。お昼ご飯として楽しむのはもちろん、夜にはご家族やご友人へのおもてなしとして味わっていただける十分な量です。
「今日は家族に手打ちそばを振る舞います」
「昼はざるそば、夜は温かいそばで楽しみます」
そんな声も聞かれ、自分で打ったそばを大切な人と囲む楽しみも、そば打ち体験の大きな魅力のひとつです。
そば打ちは、ただそばを作るだけではありません。
同じ時間を共有し、会話を楽しみ、笑顔を交わしながら一つの作品を作り上げる。まるで馴染みの居酒屋で常連同士が語り合うような、温かな交流の場でもあります。
梅雨の蒸し暑さを忘れるほど賑やかで楽しい時間となった今回のそば打ち体験。無事に開催できたのも、ご参加いただいた皆さま、そして丁寧にサポートしてくださったボランティアの皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。
これからも天王森泉公園では、そば打ちの楽しさや食文化の魅力を多くの皆さまにお届けできるよう、工夫を重ねながら活動を続けてまいります。
次回の開店もどうぞお楽しみに。
また皆さまと一緒に、そばを打ち、食べて、語り合い、笑顔あふれるひとときを過ごせる日をスタッフ一同楽しみにしております。
