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4/23 竹林でお茶会

 竹の香りに包まれるはずだった朝。

 しかし空は雨を含み、私たちは竹林と泉館二階の両方に設営を整えて当日を迎えました。

 しかし、当日、雨に濡れる最悪の事態を回避するため、館内開催を決断。朝早くから看板づくりと準備に追われる、少し緊張感のある始まりとなりました。

 午前8時40分、二胡奏者の村田悦子先生を駅へお迎えし、9時に到着。館に到着された先生は、少し残念そうな面持ちながらも、どこか安心されたご様子にも見え、こちらもほっと一息つくことができました。機材の設営と音の最終確認を終え、静かに開演を待ちました。

 10時50分頃よりお客様をご案内し、まずはお茶とお菓子でひと息。穏やかな空気が満ちたところで、先生が会場へ入り、11時より演奏が始まりました。

 一曲目は「空山鳥語」。深い山に響く鳥のさえずりを思わせる、澄んだ音色が会場に広がります。続いて服部良一の「蘇州夜曲」、松任谷由実の「春よ、来い」、川江美奈子の「桜色舞うころ」と、春を感じる旋律が重なっていきました。

 五曲目「江南春色」では、中国・江南地方のやわらかな春の情景が目に浮かぶような、しなやかで表情豊かな演奏。緩急のある響きに、初めて二胡に触れる方々も静かに聴き入っていらっしゃいました。

 そしてアンコールには、坂本九の代表的なバラード「見上げてごらん夜の星を」。やさしく包み込むような旋律が会場に広がり、心にそっと灯をともすような余韻を残しました。アンケートには「思わず涙がこぼれた」との声も寄せられ、その一曲が深く心に届いていたことが伝わってきました。

 竹林ではなくとも、確かにそこにあった静寂と響き。雨の日だからこそ生まれた、やわらかな時間となりました。