~蛍が舞う水辺を目指して~
11月の冷たい雨がしとしとと降り続く朝。
今日の天王森泉公園では、ボランティア3名の皆さんが、ワサビ田の「地沢式」への変換作業に取り組みました。
これまでのわさび田は、横方向に水が流れる構造になっていましたが、今回の作業では縦方向に水が流れる「地沢式」へと変更します。
この方式にすることで、水の流れがより自然に田全体へ行き渡り、少ない水量でもわさびの生育が安定するようになります。
また、この地沢式の構造は、蛍の生育にも大きな意味があります。
蛍は、水際の草が覆うような場所に卵を産み、孵化した幼虫は水の流れに乗って育っていきます。
そのため、水が滞らずに縦に流れる環境をつくることで、蛍が安心して卵を産み、次の世代へと命をつなぐことができるのです。
今回の作業では、わさび田の西側斜面を広げ、地面を平らに整地したうえで、水が石垣に沿って縦方向に流れるように設計しました。
これにより、わさび田の水は静かに、しかし確かに縦へと流れ、わさびも蛍もともに育つ環境へと生まれ変わります。
雨に濡れながらも、黙々と作業を続けるボランティアの皆さんの姿が印象的でした。
冷たい空気の中に流れる水音が、春の訪れを告げる蛍の光を、どこか予感させてくれるようでした。







