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子供たちの笑顔が輝いた日

天王森泉公園・稲刈り体験

 10月5日(日)、秋晴れの空の下、天王森泉公園で恒例の「稲刈り体験」が行われました。

朝から爽やかな風が吹き抜け、黄金色に染まった田んぼが太陽の光を受けてきらきらと輝いていました。この恵まれた天候の中、地域のご家族や子供たちが多数参加し、自然とふれあう充実した一日となりました。

 今回の体験では、田んぼグループのボランティアが中心となって、子供たちに稲の刈り方や鎌の使い方を丁寧に指導しました。初めて鎌を手にする子も多く、最初は恐る恐る稲に刃を当てていましたが、少しずつ慣れてくると「できた!」「刈れたよ!」と笑顔があふれ、あちこちから元気な声が聞こえてきました。

 写真撮影を担当した本田さんから届いた写真には、そんな子供たちの輝く表情が数多く収められています。稲を束ねて誇らしげに掲げる子、友達と見せ合って笑い合う子、そして家族と一緒に並んで収穫の喜びを分かち合う姿——どの瞬間にも、生き生きとした感動が詰まっていました。

 また、稲刈りの合間にはボランティアの方々から「どうして稲が黄金色になるの?」といった自然の不思議についての話もあり、子供たちは目を輝かせながら耳を傾けていました。普段はスーパーで手に入るお米が、こうして自分たちの手で刈り取る「命の恵み」から生まれることを学ぶ、貴重な機会となりました。

 刈り取った稲は束ねて天日干しにされ、太陽の光と風でじっくりと乾燥させます。稲穂が風に揺れる様子は、まるで子供たちの笑顔をやさしく見守っているようでした。作業を終えた後は、参加者全員で田んぼを見渡しながら、「自分たちの手でやり遂げた」という達成感に包まれていました。

 この稲刈り体験を通して、子供たちは自然と共に生きることの大切さ、そして食べ物が育つまでの長い時間と人の手のぬくもりを感じ取ることができたことでしょう。都会の暮らしではなかなか得られない“土とふれあう体験”が、子供たちの心に豊かな記憶として残ることを願っています。

 黄金色に輝く稲田と、笑顔に満ちた子供たちの姿が印象的だったこの日。

天王森泉公園の秋は、今年もたくさんの「実り」と「笑顔」に包まれています。