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笑顔と歓声に包まれた収穫の一日

  10月4日(土)に予定していた稲刈り体験は、あいにくの雨のため延期となりましたが、翌日の10月5日(日)には、汗ばむ様な日差しに恵まれ、無事に開催することができました。朝から日差しがまぶしく、気温もぐんぐんと上昇。少し蒸し暑さを感じるほどの陽気でしたが、雨が降らないことで稲刈り日和の1日となりました。

  今回の稲刈り体験には、なかよしこども園の先生方と親子連れをはじめ、一般のご家族やボランティアの皆さん、さらに取材に訪れた学生さんなど、総勢42名が参加しました。田んぼには、朝から多くの笑顔が集まり、黄金色に実った稲穂が風に揺れる中、にぎやかで温かい雰囲気が広がっていました。

  開会のあいさつのあと、スタッフから鎌の使い方や安全に作業を進めるための説明を受け、いよいよ稲刈りがスタート。最初は少し緊張した面持ちだった子どもたちも、鎌を手に一束ずつ稲を刈るうちに、どんどん夢中になっていきました。ザクッ、ザクッと刈るたびに、「わぁ、切れた!」「すごいね!」という声が田んぼ中に響き渡り、まるで秋風と一緒に笑い声が踊っているようでした。

  ボランティアの方々も一緒になって丁寧に稲を束ね、田んぼの端では、保護者の方がカメラを構えて子どもたちの頑張る姿を撮影する姿も見られました。中には、泥だらけになりながらも「もっとやりたい!」と目を輝かせる子も多く、その一生懸命な姿に大人たちの表情も自然とほころびます。

  刈り取られた稲は、一束一束きれいに並べられ、結んだあと「はざかけ」にされていきます。稲の香りと土の匂いが秋風に乗って漂い、自然の中で作業する心地よさを感じさせてくれました。自分たちの手で実際にお米を収穫するという貴重な体験は、子どもたちにとって、食べ物の大切さや自然の恵みを実感する素晴らしい学びの場となったことでしょう。

 午後からは、「鳩の森」の皆さんと「かけはし」の子どもたちによる稲刈りも行われる予定です。さらににぎやかな雰囲気に包まれることでしょう。午後からの稲刈り体験は次回のブログでご紹介いたします。

 こうして、たくさんの笑顔とともに天王森の稲刈り体験は無事終了しました。自然に親しみ、人と人とのつながりを感じながら過ごしたこの一日は、参加者にとって忘れられない思い出となったことでしょう。

 秋の陽ざしに輝く稲穂と、田んぼに響く子どもたちの笑い声——。

天王森の田んぼは、今年もたくさんの笑顔と感動に包まれた、素晴らしい一日となりました。