
昨日までの雨模様とは一転し、今日は朝から爽やかな青空が広がりました。強い日差しが照りつけ、気温はぐんぐんと上がって30度近くまで達しましたが、湿度が低かったため、風が心地よく感じられるカラッとした朝となりました。そんな中、天王森泉公園では恒例の「そば打ち体験」が開催され、14名の体験者にご参加いただき、朝から活気と笑顔に包まれた一日となりました。
今回使用したそば粉は、信州で広く親しまれている「信濃1号」と、北海道産「キタワセ」をブレンドした特製のもの。つなぎには強力粉を加え、合計500グラムで二八そばを打ちます。この配合は粉のまとまりがよく、初心者の方にも扱いやすいのが特徴です。実際にこねてみると、生地はしっとりとなめらかで、同好会のメンバーからも「手になじみやすく、とても扱いやすい」と高評価をいただきました。
参加人数が多かった今回は、事前に同好会で試し打ちを行い、交代の流れや必要な準備物を細かく確認。おかげで本番は大変スムーズに進行できました。今日は6名のボランティアスタッフがサポートに入り、9時から体験を開始。1対1で丁寧に指導を行い、終わった方から順番に次の方へと交代する循環方式をとったことで、待ち時間も少なく、活気のある雰囲気が途切れることなく続きました。
体験に臨んだ皆さんは、最初はやや緊張した表情を見せていましたが、粉に触れ、生地をこねていくうちに自然と笑顔がこぼれ、次第に真剣さと楽しさが入り混じった表情へと変わっていきました。特に「のばす」作業では生地が思うように広がらず苦戦する方もいれば、器用に薄く伸ばす方もおり、それぞれの個性が感じられました。「切る」工程では、均等な幅を保つ難しさに驚きの声が上がりつつも、「自分で切ったそば」という実感から、皆さんの表情には達成感がにじんでいました。
「そば打ちは初めて」という方が多かったものの、「思っていた以上に楽しかった」「自宅でも挑戦してみたい」といった嬉しい声を多数いただきました。
今回の体験を通じて、そば文化の奥深さや手作りの楽しさを知っていただくと同時に、人と人とが交流しながら学び合う場としての大きな意義を改めて感じました。暑さを忘れるほどの充実感と笑顔に包まれた時間は、参加者の皆さま、ボランティアの皆さまの協力によって成り立ったものです。心より感謝申し上げます。
来年のそば打ち体験では、さらに工夫を重ね、より多くの方に楽しんでいただけるよう準備を進めてまいります。どうぞご期待ください。
また皆さまと一緒に、美味しいそばを打ち、食し、笑顔を分かち合える日を楽しみにしております。