
朝から雨も降らず、日差しも強くなく、曇り空でとても過ごしやすい一日となりました。そんな気候に恵まれた本日、天王森泉公園の田んぼでは「田んぼグループ」のボランティアさんと、地域の子供園に通うご家族7組17名の皆さんを迎えて、黒米(古代米)の稲刈りを行いました。
黒米は古くから日本で食されてきたお米で、栄養価が高く、炊き上げると美しい紫色に染まるのが特徴です。天王森泉公園では毎年、田んぼの四分の一を使ってこの黒米を栽培しており、稲刈りは9月の中下旬に行うのが恒例となっています。今年も無事にここまで育ち、黄金色の穂の間に黒米特有の色合いが見られる田んぼの景色は、秋ならではの趣にあふれていました。
稲刈りが始まると、子どもたちは鎌を手に初めての作業に挑戦し、大人の方々はボランティアさんの手ほどきを受けながら、慣れない手つきながらも一株一株を丁寧に刈り取っていました。稲が揺れるたび、虫たちが飛び立ち、その上空には何十匹もの赤とんぼが舞っている姿が見られました。「稲刈りで虫たちが飛び立つのを、赤とんぼが食べに来ているのですよ」とボランティアの方が説明してくださり、子どもたちは「わあ!」と目を輝かせながら、秋の自然の営みに触れていました。
刈り取った稲は束ねて干す作業にも挑戦し、家族で協力して一つの作業をやり遂げる姿がとても印象的でした。子どもたちにとっては、お米が食卓に並ぶまでの大切な過程を体感する貴重な時間となったのではないでしょうか。
そして、来月10月4日(土)には、同じ田んぼで「もち米の稲刈り体験」を開催いたします。こちらは地域の子供園2園の皆さんと、一般のご家族10組をお迎えして、午前・午後の二部制で賑やかに行う予定です。募集枠は10組と限られておりますが、本日より申し込みを開始いたしました。すぐにいっぱいになることが予想されますが、見学は自由にしていただけますので、ぜひ秋の田んぼの風景や稲刈りの様子を見にいらしてください。
秋の実りを分かち合い、自然と触れ合う時間を、天王森泉公園で一緒に楽しみましょう。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。