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【真夏日の竹林手入れ】斜面地の草刈り作業

 連日30度を超える蒸し暑さが続く中、天王森泉公園では毎年恒例となっている竹林の草刈りを蚊がまとわりつく30℃を越える竹林で実施しました。

 草刈りを行う理由は、秋に予定している追肥作業を円滑に進めるためです。夏の間に草を刈っておくことで、追肥の際の足元が確保され、作業が格段にしやすくなるため、田植えが終わった時期に毎年行っています。

 現在、市街地などに見られる手入れの行き届いた竹林の多くは、除草剤の散布によって管理されていることが少なくありません。しかし、天王森泉公園では「無農薬たけのこ」にこだわり、農薬や除草剤は一切使用していません。手間と労力はかかりますが、それが“自然と共にある竹林づくり”の大切な柱でもあります。

 今回の草刈り作業は特に難所とされる斜面地で実施されました。斜面には杭を打ち込み、竹を組んで手すり代わりにしながら、わずか50センチ幅ほどの細い隙間に点在する竹の切り株や草を刈っていきます。その合間に根を張る雑草を刈る作業は、姿勢も制限されるため一層の重労働です。

 当日はボランティア2名と小職を入れた合計3名が参加し、午前中いっぱいをかけて丁寧に草刈りを行いました。炎天下の中での作業となりましたが、斜面が少しずつ整っていく様子を見ると、苦労の甲斐も感じられます。

 これから夏本番。次は竹林の追肥に向けた準備が続きます。自然との共生を目指す天王森泉公園の竹林手入れは、季節ごとの地道な作業の積み重ねによって支えられています。