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巣箱調査

 くわくわ森に野鳥の巣箱をかけています。主にシジュウカラが入れるように、入り口の穴を直径2.5cmの大きさで作ってあります。

 野鳥たちは2月ごろから、つがいの相手を決めヒナを育てるための新居を探し始めます。

活動が始まる前に、かけた木から巣箱を下ろして使用状況を調べ、掃除をしたり修理をしてまた木にかける作業をします。

 ヒナを育てたとわかるのは、巣箱の中に産座が作られているからです。上から覗いてみると暖かそうなワタの中央がぽかりと空いています。そこに卵を産んで温めるのです。

産座はいろいろな種類の材料を集めて作られています。

 

 

 土台はシュロの繊維とスギゴケを使っています。それから温かいものを集めています。ここでは化繊ワタ、よく見ると獣毛もあります。ブラッシングした犬の毛かもしれません。暖かそうな産座を見ると、元気に育ってくれたのねとうれしくなります。

いろいろな巣箱

巣は使われずマイマイガがいたらしく、抜け殻がありました。

クリハラリス(台湾リス)が入り口をかじり大きくしました。リスは巣箱をのっとったり、ヒナを食べたりする困り者です。

フンだけがある巣箱は、ねぐらとしてだけ使ったようです。

スギの木にかかっていた巣箱は、産座がありました。

産座の上にフンがあるのは、ねぐらとしても使っていたようです。

スギの木の産座は、シュロの繊維は使わずスギの木の皮を割いて、スギゴケとまとめてあります。

赤い繊維は、干してあるセーターから摘んできたものかもしれません。以前にはコバルトブルーのフワフワの産座がありました。