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池の生物調査

5月末から6月に飛ぶホタルが生息する館裏の池、作られてから20年経っています。

7年前最後の泥上げをしてから手付かずだった池は、池というより湿地帯になりつつあります。 掻い堀りをして池に戻すか、このままにした方が良いのか、まずは生き物の調査をして、それから考えることにしました。

 

今日は1回目の調査です。

「ゆめたま」代表の相川さんが池に入り調べました。

池は、ワサビ田から流れ落ちた滝下の砂礫の部分と、堆積した泥の部分とに分かれています。

 

池の3/4を占める泥部分で見つけた生き物

ヌマガエル

西日本から稲藁や苗、土砂などに混ざって移ってきたカエル。今年は多い。

ゲンジボタルの餌となるカワニナ

大小取り混ぜてたくさん生息しています。

 

アメリカザリガニ(外来種) 

池の淵に穴を開ける厄介者、たまにカワセミが食べにきます。

 

砂礫部分の生き物

ヤマサナエのヤゴ

初夏に真っ先に飛ぶ大型のトンボです。

この大きさだと来年成虫になりそうです。

 

ヤマトクロスジヘビトンボ 幼虫

カワムカデと呼ばれよく釣りの餌になります。肉食性で、カゲロウの幼虫やミズムシなどを食べます。

 

このヌマガエルは、よく似たツチガエルと比べると、お腹が白く背中の凸凹も少ないです。パッと見ただけではわかりません。

枯れ葉の裏に1.5mm大のカワニナ、この大きさのが生育していないと、生まれたばかりのホタルは育ちません。

カワリヌマエビ属(外来種)

近年釣りの餌、観賞用として入ってきたものが逃げ出して、どんどん増えています。

 

 

ヨツメトビゲラの羽化した後の巣

春先、公園のせせらぎをひらひらと飛ぶ、

黒い羽根に白い紋のトビゲラ。

 

オニヤンマのヤゴ 成虫には2年先かな。

ワサビ田からせせらぎを抜け、池を一周りするのがオニヤンマの見回りコースです。

今年は少なく心配しましたが、ヤゴが見つかり一安心。


このほかに見つかった生き物

泥部分   ミズムシ シオカラトンボ属 ユスリカ アメンボ属 

砂礫部分  サワガニ シマアメンボ オナシカワゲラ シマトビゲラ科 ホソカ科幼虫

      ナミウズムシ(プラナリア) ヒメドロムシ科

 

この作業は年に4回、2,3年続けるつもりです。

もし興味のある方は、トップページの作業予定を見て、覗きにきてください。

生物調査のボランティアも募集しています。事務局にご連絡ください。