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剪定講座開催

~横浜マイスター・木下先生を迎えて~

 朝から「熱中症予防警戒アラート」が発令されるほどの厳しい暑さとなった6月27日、天王森泉公園では、横浜マイスターの木下先生を講師にお迎えして、剪定講座が開催されました。参加者はボランティア~先生まで19名。今回は初参加の新人が半数ほどを占め、期待と緊張が入り混じった雰囲気のなかでのスタートとなりました。

 まず取り組んだのは、「紅三叉」。木下先生からは、「切り戻し」という剪定手法について詳しく教わりました。

 「切り戻し」のポイントは「どこまで戻るかを見極めること」。その際の目印となるのが「バークリッジ」と呼ばれる、枝と幹の境目にある盛り上がった部分。ここを傷つけずに切ることで、木に負担をかけず健康に保つことができます。

 続いて、園内の枯れかけているイロハカエデに移動し、バークリッジについてさらに詳しい説明がありました。イロハカエデなどの山の木は、日陰に強く日向には弱いため、剪定後に日当たりの強い場所に出すと枯れてしまうことがあるとのこと。木の種類ごとの特性を知ることも剪定の大事な要素だと、改めて学びました。

 その後は、くわくわ森南口にて椿の剪定へ。見た目の美しさだけでなく、木の将来の形を見据えた剪定方法を教わりました。

 次は中央口での山茶花の剪定。まずは「山茶花と寒椿の違い」を確認。実際に枝や葉を触りながら、山茶花の実の質感やツヤなどを観察し、実に産毛の生えているのが山茶花だと学びました。

 猛暑のなかの講座となりましたが、木下先生の的確で丁寧なご指導のもと、参加者一同、多くの学びと気づきを得ることができました。今回学んだことを今後の剪定活動に活かし、天王森泉公園の自然をより美しく守っていきたいと思います。