森の遊歩道を歩いていると、葉っぱをつけた緑のドングリ(コナラ)が、いくつも落ちています。
強い風で落ちたのかな?と思ってよく見ると、枝の根元がスパッと切られたようになっていますし、手前のドングリの殻斗(かくと)に小さな穴があいています。
調べて見ると犯人Zがいました。
Zは実がまだ柔らかいうちに、穴を開けて卵を産み付け、それを枝ごと切って地面に落とします。
この作業は3時間以上もかかる大仕事です。
幼虫はドングリの実を食べて育ち、ドングリから出て土の中に入り、蛹になって6月に成虫になります。
さてこの犯人Zは?
Zは、ゾウムシの仲間のハイイロチョッキリです。大きさ8ミリ
象の鼻のように長く見えるのは口で、先がギザギザしています。
これでドングリに穴を開けたり、枝を切り落としたりします。
オス、メス共同で作業するそうです。